一般社団法人宮崎県歯科医師会

妊婦さんと赤ちゃんの口腔ケア

赤ちゃんのためのむし歯予防ガイド

お母さん、ご存知ですか?

1歳6ヶ月児に比べて、3歳児では急速にむし歯が増えていることを・・・

一人当たりむし歯本数

1歳6ヶ月児 宮崎県 0.03本
全国平均 0.04本
3歳児 宮崎県 0.77本
全国平均 0.49本

平成29年度地域保健・健康推進事業報告(厚生労働省)より

生えたばかりの歯は、とても弱い!

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歯は、唾液中のカルシウムなどを吸収して、時間をかけて強い歯になります。赤ちゃんの肌がやわらかくてかぶれやすいのと同じように、生えたばかりの歯はとてもやわらかく、むし歯菌(ミュータンス菌など)がつくる酸にとても弱い状態です。そのため、生えたての歯は穴があきやすく、むし歯の進行がとても早くなります。

フッ化物は、カルシウムなどの吸収を高めてくれるので、積極的に利用されることをお勧めします。丈夫な乳歯に育てることが丈夫な永久歯への第一歩です。

むし歯菌はどこから来るの?

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むし歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口には存在しません。赤ちゃんのむし歯菌は、母親などからの口移しの食事、同じ箸やスプーンからうつるとされていますが、父親や兄弟、お友達からうつることもあります。家族はもちろん、特に赤ちゃんと接する機会の多いお母さんはお口のケアが大切です。

「子どもはむし歯にしたくない!」じゃあ、お母さんから!

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妊娠中はつわりや食事回数が多くなることから、お口の中も不潔になりがちです。歯科医院での定期的な健診と歯のクリーニング(PMTC)で清潔に保ちましょう。

子どものむし歯の数は「お母さんのPMTC、食事指導のみで2分の1に減らせる」という研究の結果もあります。

もしむし歯がある場合は、安定期に治療を済ませましょう。赤ちゃんのためにもお母さんのお口のケアが大切です。

おっぱいでむし歯になるの?

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おっぱいを飲みながら寝入った赤ちゃんの顔は本当にかわいいもの。授乳はお母さんと赤ちゃんの絆を深める大切なスキンシップです。しかし、赤ちゃんがおっぱいを飲みながら眠ってしまうと、朝までの長い時間、お口の中にむし歯菌の大好きな栄養分が残ってしまうため、むし歯になりやすくなります。

寝る前や夜間の飲み物は、うすめた麦茶か白湯(湯ざまし)をお勧めします。

小さい時は歯みがき大嫌い!?

毎日嫌がる赤ちゃんの歯を磨いてあげることは大変なことですよね。でもなぜ嫌がるのでしょう?

怖い顔をしながら歯みがきをしたり、みがき方が強すぎたりしていませんか?この時期は歯みがきを習慣づけることが大切です。スキンシップの一つとして、赤ちゃんの機嫌が良い時に短時間で楽しく、やさしく軽い力でみがいてあげてください。みがき方は簡単なシャカシャカみがきで構いません。

生まれた時から砂糖が好き?

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お母さんにとって赤ちゃんが喜ぶ姿を見ることはとても幸せなことですね。しかし赤ちゃんが喜ぶからと甘いおやつを与えすぎると、どんどん砂糖好きになるのです。むし歯予防のためには、3歳くらいまでは甘い味を覚えないよう気をつけてあげることが大切です。

また、この時期は味覚が発達する大事な時期でもあるので、おやつには甘い味だけでなくいろいろな自然の味を与えることが大切です。

スポーツ飲料でむし歯?

スポーツ飲料は、発熱時に脱水予防のためによくすすめられます。また、乳酸菌飲料は健康飲料というイメージがありますが、どちらもジュースと同じで糖分が多く、むし歯の原因になります。日常的に飲むことが習慣にならないよう注意しましょう。

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