【2023.1.13(土)開催】令和5年度 災害対策研修会の動画公開について
- 投稿日:
- 2024年1月22日
令和5年度 災害対策研修会
令和6年1月13日(土)に開催しました標記研修会につきまして、研修会動画をこちらのページで公開いたしますので、ぜひご視聴くださいますようお願いいたします。
※当日の研修会をそのまま録画しておりますので、一部視聴しにくい場面がございますが、ご了承ください。
研修会の内容や配信映像等を無断で録音・録画・共有すること、
資料を複製すること、SNS等で公開することは禁止されていますので、
取り扱いには十分ご注意ください。
【研修会内容】
演題:「大規模災害時の関連死を防ぐ~歯科保健・医療の重要性」
講師:医療法人社団関田会 ときわ病院 歯科・歯科口腔外科部長
神戸市健康局 歯科専門役 足立 了平 先生
災害支援チームにおける歯科の役割は、①関連死-とくに肺炎(災害時肺炎)の予防、②義歯作成・修理による咀嚼、嚥下の回復を通した食支援、③歯科疾患に起因する疼痛管理です。関連死の原因疾患で最も多いとされる「災害時肺炎」は誤嚥性肺炎と考えられており、虚弱高齢者にとっては死に至る疾患です。その成因には多くの因子が交絡しています。局所因子として最も大きく関わっているのが口腔内細菌です。全身的因子としては、精神的ストレスに加えて糖尿病、高血圧の増悪に伴う脳血管疾患症の顕在化があげられます。また、不活発な生活によるフレイル、オーラルフレイルの進行も低栄養を招きます。
災害時の歯科口腔保健・医療の早期からの提供は、口腔内細菌を減少させ全身疾患の増悪を防ぐだけでなく、食べられる口を作ることによって低栄養を防ぐという食支援の側面も持っています。さらには、平時からの徹底した口腔機能管理が災害を生きぬく手立てであることを認識しておくことが重要です。