糖尿病と歯周病の意外な関係
糖尿病と歯周病の関連性についてご存知ですか?
歯周病は細菌感染による慢性の炎症です。
進行すれば膿が出たり歯がグラグラして抜けてしまうことは良く知られていますが最近の研究によりさまざまな生活習慣病と関係があることがわかってきました。
その1つが糖尿病です。
あまり知られてはいませんが実は歯周病は糖尿病の合併症の1つといわれるほど深い関連性があります。
歯周病と全身とのかかわり
糖尿病が歯周病に与える影響
糖尿病になると細菌に対する抵抗力や組織の修復力の低下、
口腔内の乾燥等が生じ、それらが歯周病を悪化させる
- 糖尿病だと歯周病に2倍以上かかりやすくなる。
- 血糖のコントロールが悪いと歯周病がより重症化しやすい。
歯周病が糖尿病に与える影響
- 歯周病が重症化すると
血糖のコントロールが悪くなる。 - 歯周病を治療すると
血糖のコントロールが良くなる。
糖尿病と合併症について
糖尿病患者は生活習慣の変化等により急増しています。
自覚症状が出にくいため糖尿病と診断されても治療を受けない人や治療を中断する人が約50パーセントにもなります。
しかし、高血糖の状態が続いていると血管や神経の障害によりさまざまな合併症が発症することがあります。
歯周病について
成人の約8割が歯周病に罹患しています。
初期には痛みなどの症状がないため、
ほとんどの人には自覚がありませんが、
実は歯を失う最大の原因は歯周病なのです。
歯と歯ぐきの境目についた歯垢(プラーク)の中に存在する
歯周病菌が原因となり歯周病が発症、進行します。
歯周病の症状
- 歯ぐきが腫れる
- 出血する
- 歯ぐきを押すと膿が出る歯がグラグラする
- 口臭が強くなる
歯周病の治療法
- 1. プラークコントロールで歯周病菌を減らす
(歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ等を使用します) - 2. スケーリング(歯石の除去)を行い歯の表面をキレイにする
- 3. 重症化した歯周病に対しては歯周外科を行うこともあります
- 4. メンテナンスにより健康な歯ぐきの状態を維持します
糖尿病と歯周病について、よくあるご質問
- 健診で血糖値が高いと指摘されましたが、どこも痛くありません。 治療が必要ですか?
- 糖尿病ですが歯科治療は問題なく受けられますか?
- タバコをすっていますが歯周病や糖尿病に影響しますか?
- 昔から早食いですが、身体には良くないのでしょうか?